アイラ視点*

「げっ・・・」

思わず口に出てしまった。

案の定、キツメの美人は、意地悪そうな顔になる。

「今朝はどーも」

「今朝??」

今朝のことを知らない篠原が首を傾げる。

「松崎、アイルと知り合い??」

「は?呼び捨てすんな、キモイ」

どうやらこの人の名前は、アイル、らしい。

「愛に流れる、でアイル」

「説明とかウザ」

嬉しそうに言う篠原と正反対に、アイル、の顔が歪む。
綺麗なお顔を・・・。

てゆーか・・・。

「ぷっ」

この2人、漫才してるみたいにウケル。

「何笑ってんだよ、ブリ子」

は?ブリ子って・・・私?!

「アイラ!!」

「は?」

「松崎アイラだし!」

「何ソレ。
 呼んでほしいの?」

鼻で笑っても美人だなぁ~。

「別に。
 ブリ子じゃないし」

「あっそ」

む、むかぁ~!!!