あいアイ愛


アイル視点*

「あーー!!
 竹本愛流!!」

は?
何でアタシ?

振り返ると、朝のヒーロー気取り野郎だった。

「誰?」

「俺、隣の隣のクラスの篠原啓太!!
 今朝はどーもっ」

キラーンと効果音のつきそうなほどの爽やかスマイル。

イケメンだね。

「聞いてない。
 それより何でアタシの名前知ってんの?」

「2組のすっげーキツイ美人って聞いたら、ソッコー!」

「で?」

「あ、そーだそーだ!
 交換しよーぜ!!」

は?

「ちょ、待って!!」

スルーしようとしたアタシに、篠原のストップがかかる。

「は?」

「頼むから話聞いて!!」

「うざい」

早くどっか行けよ。

「あ、松崎!!」

ぼーっとこっちを見ていたブリ子がいた。