アイリ視点*
耳を塞ぎたくなるような高音が聞こえた。
あたしはその声で目を覚ました。
「ん・・・」
ここは・・・?
あ、今朝の美人さん・・・。
あたし何で浮いてるの??
あたしは自分の体を見下ろした。
腰に巻かれていたのは、たくましい腕。
???
抱かれてる??
あたしは真相を知るため、顔を上げた。
そこには、先程のイケメンさんの顔。
あとちょっと近づけば、キスしちゃいそう。
え?
ちょっと待って?
え?え?
「んだよ」
不機嫌そうなイケメンさんが言った。
思い出した!
あの旧校舎の・・・。
考えるだけでも恐ろしい!!
「いやーーーーーー!!」
また気が遠くなった。
