アイラ視点*

「う~ん!!」

遂に・・・遂に・・・

待ちに待ったこの日!!

私、松崎愛羅(まつざき あいら)。
15歳。

今日から、この光ヶ丘学園高校の生徒!!

「うきゃきゃきゃ♪」

うふふふふ~嬉しすぎてにやけちゃう!

こんな可愛い制服を着れるなんて!

頭良くてよかった~。

「あ~運命の人、現れないかな~??」

そう思いながら校門を潜った。

その時だった。

どんっ。

「きゃ」

えぇぇぇ!!

き、きたーーーー!!!

と思ったのも束の間。

「ご、ごごごめんなさいっ」

え?

女の子???

私の目の前で、土下座しまくってるのは、小動物みたいにか弱そうな女の子。

「え?あ、私こそごめんね!!」

なんで女なの!

そう思って立ち上がった瞬間。

どんっ。

こ、今度こそ!!

「ちょっとアナタ!!」

またしても高い声。

「ぶつかっておきながら、謝りもしないの?!」

うわーぉ。

超キツイじゃん。

私の目の前で仁王立ちする美人な子。

「ふんっ。
 凡人はそこで無様に哀れんでもらいなさい」

な、何様~っ??!!