私の気持ち、俺の気持ち



俺たちは服屋を出てゲームセンター
に入り、プリクラを撮ることになった。


こんな狭いところに詩織と二人きり。
絶対俺の顔は赤い。


---笑ってー、撮るよー、3.2.1カシャッ---


赤い顔のままカメラなんて向けるか。
詩織にこんな俺を見せたくないし。


落書きをして出てきたプリクラを取り
ゲームセンターから出た。


詩織が公園に行きたいと言ったので
その後ろを着いていくことにした。

一緒に帰って遊んだことが楽しくて
別れ話をされるかもしれないということを
すっかり忘れていた。