悠祐から話を聞いた後から
俺の心はドキドキしていた。


いつ詩織に別れを告げられるだろう


こんな思いで、今日一日を過ごした。

休み時間は詩織が俺のところに
来ないように、あてもなく
廊下を歩いたりした。


そして放課後


詩織が俺のところにきた。


「ねぇ、拓哉。
今日どこか遊びに行こ?」


別れ話でもされるのだろうか。
それは嫌だ、絶対嫌だ!


「...ごめん、帰る」


あぁ、また冷たくしてしまった。
詩織は悲しそうな顔をしている。


いいよって言えばよかったのか?
でも別れ話されるんだろ?
そんなの嫌だから帰るしかねぇじゃん。


でもなぜだか今日は一緒に帰ってほしいと
強くお願いされたため、詩織と
一緒に帰ることにした。