「室井、私は
誰なんだろう、なんなんだろう」

お決まりのセリフのようなものを
祐那は室井にぶつける


「はい。季余川学園の
生徒会会長様です。」



「そうよね!!大原一族が
創り上げた学園の共学に
なって初の生徒会会長よ
歴史も浅い学園の生徒会
しかも会長よー!!」


「で、も浅いからこそ
委員会や実行員があまり
召集されない…」


「何よ室井。私が人気ないみたいな!!
使えない人間みたいな!!!」


「もうー
そのネガティブ
いい加減直してください。」



むう。
と、膨れる。
私、三年なのに
後輩に当たって最低だわ。


ああまた始まった。
自己嫌悪感。


「先輩はすごいですよ。
自信もって。」



室井は祐那の背中に
そっと触れる。