「やーよー!
ゆーなみたいにさ、言いたいコト我慢して
面倒くさいこと率先して、生徒の見本とかなって
大内と、高原がどうして仲良しなんだとか
陰で言われて、もうそれだけで充分!」


「ナンダソレ!

…面倒くさいかぁ…」


さくら子の言いた事を言い放つを待ち
祐那はぽつりとつぶやいてみた


その面倒くさいこと
やっているんだよね
進んでさ。



馬鹿みたいかな。


ぶつぶつ、呟きながら
教室を出ようとする


その後ろ姿に
さくら子は声をかける



「甘えたらいいん
じゃないの?
私、こんなにできなーい
ってさ。」


ピクリと聞く耳だけをもち


それが言えたら
言ってんのに。
祐那は何も言わず
去った。



「全く、無理ばっかして」


さくら子が祐那の姿が消えてから
1人教室で呟いた。