バライロノ憂鬱

「例えばさ



ここから落ちたら下はコンクリートだし、死ねますよ。」



室井が三階の教室窓から
下を指差す。
その言葉にゆっくりと
身を委ねたくなる。
それで楽になるなら……




そんな気持ちが広がる。


「うん





死ぬ。





疲れた」



窓に手をかけて、窓枠に
腰掛ける。
外に背中を向け、真っ直ぐ室井を見る。
このまま後ろにもたれれば私は宙に浮くように
下へ落下する。



「本当に?」


冷静にまっすぐ祐那に
室井は言った。



微かに笑いながら
祐那は室井に合図を送り、
しずかにないはずの背もたれによりかかるように
後ろに倒れて行く。










「寂しいな」



ポツリ


室井が言った。