「祐那!」


「お母さんは
私なんかどうでもいいでしょ!?」


構って欲しい訳ではないけれど

寂しい?

悲しい?違う。

なんなんだこの台詞は。




これじゃ…まるで…


母親に相手にされず
悲しむ娘の嫌味になっているようで。
ただのわがままになっているようで。



違う。



居場所がツライ。
居る場所がつらすぎんだよ!



祐那はそのまま
玄関から飛び出た。