「うわ~なんですかー?超顔腫れてますよ。」



登校1番に会ったのは
状況的に1番会いたくなかった、室井だった。


「室井尋くん。うるさいわよ」



「なんかあったんですか?」


なんかって―…


言えない。
てか
言わない。




「大丈夫。
それよりデータ作っといてよ。生徒会報」


「ああ、生徒会予定表ですね。」


室井は書記だから
文章作成を担っていた。



朝から室井の顔をみて
やるべきことが浮かぶ自分が
ちょっと怖いのだが…。