龍なる羽 参




「ゆ、柚李さん…」

バイクに乗って龍蝶の倉庫に戻ろうとした時、桐が顔を俯けていた

「なに?」



「すいませんでした……」


その声は今にも消え入りそうな声だった…


「…いいよ。
桐を助けたのだって私の勝手でしょ?」


諭すように言っても桐の顔は未だ俯いたまま…



どうしてそこまで気にするのだろうか…



「桐…あんたほかにもなんかしたわけ?」




一瞬、桐の肩がビクッとなったのを私は見逃さなかった



「図星なのね…」


「……………」



肯定、か…