真田組の倉庫の近くにまで行くと何やら大きな音が聞こえた
「~~~~!!」
「~~!!」
此処からじゃ聞こえなくてバイクから降りて足音を立てないように忍び寄った
「おらっ!!さっさと誰に頼まれたのか言えや!!」
「…くっ!」
喧嘩…?
数十人に囲まれていてうずくまっている人影が見えた
「桐っ…!!!」
いてもたってもいられなくて、そう叫んでしまった
「あ゛?…誰だてめぇ」
何人かのうちの一人が地を這うような声で発した
「…そいつを離せ」
フードを被り直し、男の声を出した
桐は私が誰かわかったみたいで泣きそうな顔をしていた
待ってて……ー
今助けるから…!