「柚、蒼…車用意できたから行こう





病院なんだろ?…行先は」





「うん、お願い」




いまだ蒼ねぇは泣いていた




それを支えるようにして龍騎が蒼ねぇを連れて行った







私も後を追うように理事長室を出た











「早く乗れ」





車の中には三人だけ





重ぐるしい空気が流れていた







仕組んだのは絶対聖…



だけど、殺したのは?






組の奴?






……あり得る






多分、あいつは自分からは手を下さない







何かしら使って下す










それがきっとあいつのやり方だ