全員が一斉に後ろを振り向いた




「聖………」










「よぉ…、龍蝶のみなさんと赤羽の幹部の赤城さん、それから嵐くん」





「…………っ」






やっぱり、気づいてやがんだな





「俺が気づいてないとでも思ったか?


お前らの存在感、威圧感見てれば分かんだろ」




聖はそう言ってふって笑った





でもその笑い方には何か違和感があった





なんていうか…




もう何もかも諦めたような、この世の全てを憎んでいるような目