小さい頃に埋めたタイムカプセル。

最近できた、高層ビルのちょうど横にそれは埋まっていた。

「うーん…掘れるかなぁ」

私、密田紀伊はタイムカプセル掘りの真っ最中。

家の裏庭にあった、何年かは使っていないであろうスコップを持って、全力で掘っています。

顔には、工事現場のオッサンのような泥や汗。

「あ~~、もう、無理!!」

その時だった、

ガッ!!

確かにスコップが何か固いものに当たった感じが手に伝わった。