幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「僕、ずっと月ちゃんのそばにいて月ちゃんを守るからね!!」



「ありがとう。優君♪ 月魅もね、ずっとずっと優君と一緒にいるっ」



「うん。約束だもんね」



「約束ね」



そうだった。



あの頃のあたしたち。



このままずっと仲良く一緒にいることが、当たり前だと思っていたんだ。



それは、きっと優星も同じ気持ちだったはず。



「月ちゃん……あのね……」



だけど、現実はそうじゃないってことをあたしは知ることになったんだ。



あれは、小学校に入学して間もない頃。



「なんか優君、元気ないよ? どうかしたの??」



大きなランドセルを背負いながら、二人で学校から帰る道。



「……あのね……僕……」



優星は、今にも泣きそうになりながら、あたしをジッと見つめた。



そして、ゆっくりと大きく深呼吸したかと思ったら、



「僕、遠くにお引越ししなきゃいけないんだって……」



小さな声だけど、はっきりとそう言ったんだ。