「大東君っ!! 絶対応援するからね♪」



「大東君以外の男なんて眼中にないからねぇ~~」



女の子たちから声をかけられても、



慣れた様子で気にすることもなく、教室に入ってきた大東君。



「今日の放課後、コンテストの説明があるの忘れてないよね?? 3時に会議室集合だよ」



席に座った大東君は、少し疲れているのか、いつもより顔色が悪いように見えた。



「うん。分かってるよ」



そう言い終わると、机の上に顔をふせて目を閉じた大東君。



「どうしたの?? 具合でも悪いの??」



目を閉じていると分かる長いまつ毛。



その肌は透き通るように白いのに、頬だけが少し赤かった。



「大丈夫……」



「大東君、熱があるんじゃない??」



「ちょっと……寝不足なだけだよ」



「保健室に行ったほうがいいよ」



結局、大東君は保健室に行き、放課後になっても戻って来なかった。