「今日中に決めることになっているんです。誰かいませんか??」



文化祭までのスケジュール的にも、できることなら今日中に決めたい。



それなのに、あたしと目が合うと、



気まずそうに視線をそらす男子たち。



このクラスには、軽いノリで引き受けてくれる男子もいないわけ??



もう絶対決まらないと半分諦めかけていた時だった。



「あの……」



右手をさっと挙げてくれたのは、



「立候補……します」



「えっ……大東君……立候補してくれるの??」



立候補なんてありえないと思っていた大東君だった。



「……俺でいいなら」



「ありがとう!! 本当にいいの??」



あたしの問いかけに、大東君は小さく頷いた。