幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

その日はそのまま大東君と話すことはなかった。



時々、真横から大東君の視線を感じたけど、気づかないふりをして過ごした。



「彩城、あとは任せたから頼むぞ」



「はい」



ホームルームの時間になって、黒崎先生の声に席を立った。



「じゃあ、今から文化祭についての説明と、いくつか決めることもあるので、みんな協力してください」



クラスの出し物は前に決めていた“喫茶店”



どんな喫茶店にするのかは、すぐに決まった。



「じゃあ、コスプレカフェで決まりでいいですか?? 賛成の人は手を挙げてください」



そう言うと、クラスの半分以上が手を挙げた。



こうして、普段できないようなことをやるのも文化祭の楽しみのひとつ。



みんなそれぞれ好きな衣装や着ぐるみを用意することにした。