……イヤだ……こんなの見たくない。
近くで見ているわけではないのに、
大東君の細くて長い指が、その子の髪を撫でるたびに、
胸の奥に何かが突き刺さるような感覚になった。
やめて……もうやめてほしいって、
そう思っている自分がいて、
どうしてかな……。
“これ以上見たくない”
そんな感情が一気に込み上げてきた。
「月魅、どうしたの??」
何も言わず、教室に入るあたしを不思議そうに見る香奈と麻理。
ただ大東君が女の子と一緒にいるだけのこと。
そんな見慣れた光景なのに、
自分でもどうしてなのか分からなかった。
すぐにあとから教室に入ってきた香奈と麻理に、
「ごめん、なんでもないっ。文化祭のことでやらなきゃいけないこと思い出したから」
慌ててその場しのぎの言い訳をした。
近くで見ているわけではないのに、
大東君の細くて長い指が、その子の髪を撫でるたびに、
胸の奥に何かが突き刺さるような感覚になった。
やめて……もうやめてほしいって、
そう思っている自分がいて、
どうしてかな……。
“これ以上見たくない”
そんな感情が一気に込み上げてきた。
「月魅、どうしたの??」
何も言わず、教室に入るあたしを不思議そうに見る香奈と麻理。
ただ大東君が女の子と一緒にいるだけのこと。
そんな見慣れた光景なのに、
自分でもどうしてなのか分からなかった。
すぐにあとから教室に入ってきた香奈と麻理に、
「ごめん、なんでもないっ。文化祭のことでやらなきゃいけないこと思い出したから」
慌ててその場しのぎの言い訳をした。

