幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

ママたちの楽しそうなやりとりを聞きながら、



手を繋いで、帰り道を歩いていたあたしと優星。



しばらくして、いきなり優星が立ち止まった。



「月ちゃんっ、あのさっ」



足を止め、あたしの顔を覗き込む優星。



「どうしたの……優君??」



「月ちゃん!! 僕ね、絶対、月ちゃんと結婚したい!! 僕のお嫁さんになってくれる??」



「えっ、優君の……お嫁さん??」



突然、そんなことを言われて驚いているあたしを、



目の前の優星は、すごく真剣な表情で見つめていた。



「うん!! 月ちゃんが僕のお嫁さんになるの」



「お嫁さんになってもいいよ」



「本当に?? 本当にいいの??」



「うん。月魅ね、優君のお嫁さんになってあげる」



あたしはちょっぴり戸惑いながらも、小さく頷き、そう答えた。



近すぎるくらいに、優星の顔がすぐ近くにあって、



子供ながらに少し恥ずかしかったっけ。



「やったぁ~~!! 嬉しいなぁ。約束だよ、約束!!」



「うん。約束ね」



「じゃあ、指切りね。大きくなったら結婚しようね!! 月ちゃん!!」



小さな小指と小指で、あたし達は約束の指切りをしたんだ。