電車通学の香奈と麻理。
だから、一緒に帰るっていっても、
いつもあたしだけ自転車を押して、学校近くの駅まで二人を見送ってバイバイする。
それでも駅までの道のりを、たわいのない会話で盛り上がりながら、
三人で、ゆっくりと歩くのは楽しい。
駅に着き、二人に手を振ろうとしたあたしに、
香奈が急に思い出したように振り向いて言った。
「ところでさ、ミナト先輩とはどうなったわけ??」
「それ、あたしも気になってた!! なんか進展あったぁ??」
香奈の隣りにいた麻理も、そう言いながらあたしの顔を覗き込んだ。
「何もないよ……ただ、メールはたまに……ね」
「えっ!! メール??」
香奈が目を丸くして驚く。
「うん。どうしてもって言われて、アドレス教えたから……」
ミナトに、告白されてから変わったことといえば、
メールをするようになったこと、それくらいだ。
「それって、月魅にしてみたら、すごい進歩じゃん。いつもは頼まれたって、メアドなんか教えないでしょ。やっぱ、今回は相手がミナト先輩だもんねぇ♪」
だから、一緒に帰るっていっても、
いつもあたしだけ自転車を押して、学校近くの駅まで二人を見送ってバイバイする。
それでも駅までの道のりを、たわいのない会話で盛り上がりながら、
三人で、ゆっくりと歩くのは楽しい。
駅に着き、二人に手を振ろうとしたあたしに、
香奈が急に思い出したように振り向いて言った。
「ところでさ、ミナト先輩とはどうなったわけ??」
「それ、あたしも気になってた!! なんか進展あったぁ??」
香奈の隣りにいた麻理も、そう言いながらあたしの顔を覗き込んだ。
「何もないよ……ただ、メールはたまに……ね」
「えっ!! メール??」
香奈が目を丸くして驚く。
「うん。どうしてもって言われて、アドレス教えたから……」
ミナトに、告白されてから変わったことといえば、
メールをするようになったこと、それくらいだ。
「それって、月魅にしてみたら、すごい進歩じゃん。いつもは頼まれたって、メアドなんか教えないでしょ。やっぱ、今回は相手がミナト先輩だもんねぇ♪」

