幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

優星とは、ママ同士で一緒に!!と決めて、同じ幼稚園に通った。



だから、幼稚園に通うようになっても、毎日顔を合わせていた。



お互いの家を行き来したり、どこかへ出掛けたりして、



考えてみれば、その頃のほとんどの時間を一緒に過ごしてた気がする。



優星は、体格もひときわ大きくて、元気で明るい男の子だった。



幼稚園でも人気者で、いつもお友達に囲まれていた。



優星の周りにはいつだって笑い声が絶えることはなかった。



でも、あたしのほうは、どちらかというと大人しいほうで、



あたし達は正反対なタイプだったと思う。



「ねぇ、優君、あっちで遊ぼうよ。ボール投げしよう♪」



「優君、一緒にすべり台で遊ぼう!!」



「僕、月ちゃんと遊びたいからごめんね」



「優君って、いつも月ちゃんばっかり……。あたしだって優君と遊びたいのになぁ。月ちゃんはいいなぁ……」



「だって僕、月ちゃんが大好きなんだもん」



そうなんだ。



思い出してみると、なぜか優星は、あたしのそばにいてくれたっけ。