幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「明日からは絶対遅刻すんなよ」



「はい……頑張ってみます」



「よしっ、頼むぞ!! 彩城には何かと期待してるんだからな」



黒崎先生の言葉に頷き、職員室の扉を閉めた。



朝はどうしても苦手なあたし。



成績優秀とか生徒会とか、そんな肩書きを意識したこともなかった。



学校側から期待されても、正直面倒くさいだけなんだけど。



「月魅、黒崎の呼び出し、終わったの??」



自転車置き場に向かう途中で、体育館脇を通ると、



部活の練習の合い間に休憩しているアンナがいた。



「あ、アンナ、お疲れ~~」



あたしのその声に反応するように、



アンナのそばに座っている同じバスケ部の子達が、



あたしに視線を向けてきた。



「呼び出し、どうだった??」



「ん?? 怠いだけだよ」