「彩城、お前は自覚がなさすぎるぞ!!」
職員室にいるってだけでも落ち着かないあたしを、
いつになく真剣な黒崎先生の切れ長な目が、ジッと見つめていた。
「……自覚……ですか?」
怒られるのは覚悟していたけど、
あたしには全然真剣に聞く気なんてない。
「そうだ。自覚が足りないんだよ。彩城は成績も学年トップ、このまま行けば大学だって、かなりのところを狙える!! 行きたい大学もあるんだろう?? 」
「……まぁ、ありますけど」
嘘、嘘……まだ何も決めてなんかないあたし。
「それに生徒会の役員もやっているんだから、先生達からだって、もっと大きく言えば、この学校からだって期待されているんだぞ」
「……はぁ……」
生徒会役員だって、推薦されて仕方なくやってるだけ。
「“はぁ”じゃないだろ?? もっと自覚を持って行動しなさい。だからこそ、遅刻はダメだ、遅刻は!!」
いつまでも熱く語ろうとする黒崎先生。
「はい、気をつけます……」
職員室の窓側にある黒崎先生の机。
窓から風が入るたびに、白いカーテンが揺れる。
あたしの座った場所からは、学校のグランドが見渡せた。
職員室にいるってだけでも落ち着かないあたしを、
いつになく真剣な黒崎先生の切れ長な目が、ジッと見つめていた。
「……自覚……ですか?」
怒られるのは覚悟していたけど、
あたしには全然真剣に聞く気なんてない。
「そうだ。自覚が足りないんだよ。彩城は成績も学年トップ、このまま行けば大学だって、かなりのところを狙える!! 行きたい大学もあるんだろう?? 」
「……まぁ、ありますけど」
嘘、嘘……まだ何も決めてなんかないあたし。
「それに生徒会の役員もやっているんだから、先生達からだって、もっと大きく言えば、この学校からだって期待されているんだぞ」
「……はぁ……」
生徒会役員だって、推薦されて仕方なくやってるだけ。
「“はぁ”じゃないだろ?? もっと自覚を持って行動しなさい。だからこそ、遅刻はダメだ、遅刻は!!」
いつまでも熱く語ろうとする黒崎先生。
「はい、気をつけます……」
職員室の窓側にある黒崎先生の机。
窓から風が入るたびに、白いカーテンが揺れる。
あたしの座った場所からは、学校のグランドが見渡せた。

