「朝、俺のせいで遅刻になっちゃったよね?? ごめんね。どうしてもそれを謝りたくて」
「まぁ、そうですけど……」
「俺、放課後は毎日練習だし、朝しか月魅ちゃんと話せるチャンスがないって思ってさ……月魅ちゃんの都合も考えずにごめんね」
「もう別に気にしてませんから」
「……あと、俺、真剣だから……。返事、考えてほしいんだ。ゆっくりでいいから。俺、待ってるからさ」
「でも、あたし……」
「俺、待つの苦手じゃないから。月魅ちゃんにも真剣に考えてほしいんだ。こんな気持ち、初めてなんだよ」
そう言い終わると、照れくさそうな、なんとも言えない、はにかんだような表情を見せるミナト。
あたしにはその感覚は分からないけど、
普通ならこんな時にキュンとしたりするのかな??
この人のモテる理由のひとつなんだろうね。
本人はまったく自覚してなさそうだけど。
「俺、待っててもいいかな??」
そんなミナトを前にして、
すぐにはっきりと断ろうと思えば出来たはずだけど……。
「あ、はい……」
気がつくと、あたしはそう言って、微笑み返していた。
男の子にこんな風に答えたことがなかったせいか、
とっさの自分の反応に戸惑うあたし。
「部長~~!!」
遠くのほうから、ミナトを呼ぶ声が聞こえ、
「あ、ヤベっ、じゃあ、練習始まる時間じゃん。じゃあね、月魅ちゃん」
急いでグランドへと走っていくミナト。
「まぁ、そうですけど……」
「俺、放課後は毎日練習だし、朝しか月魅ちゃんと話せるチャンスがないって思ってさ……月魅ちゃんの都合も考えずにごめんね」
「もう別に気にしてませんから」
「……あと、俺、真剣だから……。返事、考えてほしいんだ。ゆっくりでいいから。俺、待ってるからさ」
「でも、あたし……」
「俺、待つの苦手じゃないから。月魅ちゃんにも真剣に考えてほしいんだ。こんな気持ち、初めてなんだよ」
そう言い終わると、照れくさそうな、なんとも言えない、はにかんだような表情を見せるミナト。
あたしにはその感覚は分からないけど、
普通ならこんな時にキュンとしたりするのかな??
この人のモテる理由のひとつなんだろうね。
本人はまったく自覚してなさそうだけど。
「俺、待っててもいいかな??」
そんなミナトを前にして、
すぐにはっきりと断ろうと思えば出来たはずだけど……。
「あ、はい……」
気がつくと、あたしはそう言って、微笑み返していた。
男の子にこんな風に答えたことがなかったせいか、
とっさの自分の反応に戸惑うあたし。
「部長~~!!」
遠くのほうから、ミナトを呼ぶ声が聞こえ、
「あ、ヤベっ、じゃあ、練習始まる時間じゃん。じゃあね、月魅ちゃん」
急いでグランドへと走っていくミナト。

