「ねぇ、どこに向かってるの??」



「月ちゃんに俺の気持ちが伝わるところかな♪」



「……なんかよく分かんない」



「行けばすぐ分かるって!!」



優君の言葉の意味は本当に着いたらすぐに分かった。



だって、優君が車を停めたのは、



「さぁ、到着♪」



都内にある、小さなチャペルの前だったから。



「これって……」



石造りの真っ白な建物が、優しい光でライトアップされていた。



車を降りて、間近で見れば見るほどに、



見とれてしまうほどの、綺麗な景色。



「ここで、今から俺たちの結婚式しよう!!」



「えっ、はっ?? 今から??」