幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「本当に大丈夫?? もし、優君ってバレたら……」



心配するあたしをよそに、



「大丈夫、大丈夫♪ なんとかなるって」



行く気たっぷりになっている優君。



そんなわけで、次の日。



「すげぇ、校門も新しくなってるっ。校舎もめっちゃ綺麗じゃん!!」



優君と一緒に雫丘高校の門をくぐりぬける。



大きなサングラスに、きゃっぷをかぶった優君が、あたしの横で校舎を見上げる。



「盛り上がってるね」



あちこちから聞こえる元気な呼び込みの声。



制服を着た女の子たちが、はしゃぎながら通り過ぎていく。



「俺たち、ここにいたんだよな……」



「そうだね」



ここで、あたしと優君は再会して、



ここから、また何もかもが新しく始まったんだよね。