誰もいない静かな水族館の中。
それは、何よりも嬉しい、優君からの誕生日プレゼント。
「やっとこんな俺でも月ちゃんを守ってあげられるな……」
唇が離れると、優君の声が聞こえた。
「せっかく来たんだから、全部観ようよ」
それから二人でゆっくりと館内を歩いた。
小さい頃来た時は、まだ幼くて、ただ楽しかったっけ。
高校生の頃に来た時は、付き合っているわけでもなくて、微妙な距離だったんだよね。
そして、今のあたしと優君。
時間を気にすることなく、こうして手を繋いで歩いてる。
「貸し切りなんて信じられないっ……」
イルカのショーの観客席には、本当にあたしと優君だけだった。
あたしたちの座るすぐ前で、
イルカたちが水しぶきを上げて、大きく何度もジャンプする。
「こんな目の前で観るの初めてっ」
「これくらいのサプライズくらいしなきゃさ♪」
感激と驚きのあたしを嬉しそうに見つめる優君。
それは、何よりも嬉しい、優君からの誕生日プレゼント。
「やっとこんな俺でも月ちゃんを守ってあげられるな……」
唇が離れると、優君の声が聞こえた。
「せっかく来たんだから、全部観ようよ」
それから二人でゆっくりと館内を歩いた。
小さい頃来た時は、まだ幼くて、ただ楽しかったっけ。
高校生の頃に来た時は、付き合っているわけでもなくて、微妙な距離だったんだよね。
そして、今のあたしと優君。
時間を気にすることなく、こうして手を繋いで歩いてる。
「貸し切りなんて信じられないっ……」
イルカのショーの観客席には、本当にあたしと優君だけだった。
あたしたちの座るすぐ前で、
イルカたちが水しぶきを上げて、大きく何度もジャンプする。
「こんな目の前で観るの初めてっ」
「これくらいのサプライズくらいしなきゃさ♪」
感激と驚きのあたしを嬉しそうに見つめる優君。

