幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「二十歳の誕生日おめでとう、月ちゃん!!」



あたしの左手の薬指に、はめてくれたリング。



「サイズも月ちゃんにピッタリ♪」



「かわいい」



「月ちゃんがこの月で、俺がこの星って感じかなっ」



月と星の形が寄り添うようなデザインのリングは、



月魅の“月”と優星の“星”を意味していた。



少し照れくさそうに微笑んで、あたしの指に光る指輪を見る優君。



「誕生日のこと、優君は忘れちゃってるかと思った」



「なんで?? 忘れるわけないじゃんか!! だって二十歳の誕生日だよ。どうしても、今日、この場所で言いたかったんだ」



「……ありがとう」



優君のおかげで、今日が特別な誕生日に変わる。



「結婚したら、もっと一緒にいられるよ。今より寂しい思いはさせないから」



全然会える時間を作れないことを、優君も気にしてくれていたんだ。



「優君も誕生日、おめでとうっ」



「ありがとう……絶対幸せにするから」



大好きなクラゲがフワフワ浮かぶ大きな水槽の前。



「うん……」



あたしは大好きな優君と、約束をかわすように深いキスを何度もかわした。