幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「貸し切りって言っても、イルカのショーも普通にやってくれるってさ」



優君は、パンフレットを片手にタイムスケジュールをチェックする。



「ショーを観る前に、先にこっち行こう!!」



まるで、はしゃいで歩く子供のような優君。



「えっ、どこ見るの??」



「ん?? 月ちゃんが1番好きな場所ってここでしょ??」



「え?? どこ??」



見ているだけで引き込まれそうになる。



目の前に広がるのは大きなクラゲの水槽だった。



「……綺麗っ……!!」



目の前にはライトアップされた、幻想的な空間。



水槽の大きさは、前に来た時よりもずっと大きなものに変わっていた。



「すげぇ……いっぱいいるなぁ」



優君もその光景に思わず息をのむ。



数えきれないほどのクラゲが、その大きな水槽の中に浮かんでいた。