幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

運転する優君はさらにかっこよすぎて、



その横顔を間近で見れるだけで、幸せな気持ちになる。



「ん?? どうした??」



あたしの視線を感じたのか、



信号で停まると、あたしのほうを見る優君。



「なんでもないっ……っていうか、今日はこれからどこ行くの??」



「それは着いてからのお楽しみって言ったじゃん♪ もうそろそろ着くよ」



優君は笑顔でそう言うけど、あたしの気分は優れない。



それは、会ってすぐに当然のように言われると思っていた言葉を、



まだ優君の口からは聞けていないことが気になっていたから。



もしかして、優君は忙しすぎて、今日のこと忘れちゃってる??



今日はたまたまオフで誘ってくれただけなの??



聞くに聞けないそんな疑問が浮かぶ。



そう考えると、ちょっとだけ悲しくなったけど、



今日は楽しく過ごしたいから。



不安を顔には出さないようにして、笑顔でいることにした。