「愛してる……月ちゃん」



こんな時でも優君は優しくて、



「月ちゃんだけ……」



あたしが欲しい言葉を何度もささやいてくれる。



「……うっ、うん……あたしも」



優君にしがみつくようにしながら、あたしは優君を受け入れた。



少しずつ乱れていく呼吸と、微かに聞こえる吐息。



優君の体温はいつでも温かくて、心地いい。



汗ばんだ背中に、手を回すと、少し苦しそうな優君。



「俺っ……もうっ……」



その表情はなんだか色っぽくて、



「……優…く……んっ」



それを知っているのはあたしだけだから。