マネージャーさんの運転する車で、あたしの家に着いた優君。



「今日も急にごめんな」



あたしの部屋に入ると、目深にかぶっていたニット帽をとった。



サラサラした茶色い髪を指先でかき上げる優君。



その仕草も、その整った顔立ちも、



もう見慣れているはずなのに、



こうして至近距離で見ると、綺麗すぎて、魅入ってしまう。



そして、いつもドキドキが止まらなくなる。



「会いたくてヤバかった……」



コートを脱ぐ前に、あたしを抱きしめる優君。



あたしは、優君の香水の香りに引き寄せられるように、ベットへと倒れていく。