こうして考えてみたら、本当にきりがないくらい、



あたしはもう優君なしではいられない。



優君がいてくれることが、あたしにとっては自然なことで、



あたしがいることが、優君にとっても自然なことなんだよね。



「彩城先輩~~!! 卒業、おめでとうございます」



卒業式を終えて、体育館を出たあたしは、



すぐに沢山の下級生たちに囲まれた。



「大学に行っても頑張ってください!!」



花束や色紙を受け取ると、



「彩城先輩はあたしの憧れでしたぁ。これからもずっとずっと憧れですっ」



涙ぐみながら、そう言ってくれる子もいて、



なんだか嬉しいような照れくさいような気分。



卒業式の間中、大泣きしていた黒崎先生。



「卒業してからも絶対会おうね♪」



香奈、麻理、アンナ、そしてあたし。



みんな泣いて真っ赤になった目をして、約束し合った。



それぞれ希望していた進学先に進むあたしたち。



香奈、麻理、アンナ、クラスメイトとも、今日で本当にお別れなんだよね。