幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

優君の手術は何時間にもおよぶものだった。



“頑張って……優君”



“神さま……優君を見守っていてください”



あたしには、何度も心の中で祈ることしか出来ない。



手術室の扉が開いたのは、夕方になってからのこと。



優君ママが担当医の先生に呼ばれ、何やら話していた。



先生の姿がまた手術室へと見えなくなると、



あたしのそばに来た優君ママと目が合った。



一瞬の沈黙がすごく長く思えた。



優君ママの表情からは上手く読み取れない。



「優君は、優君はどうだったんですか??」



慌てて聞くあたしに、



「手術……成功ですって……」



と、優君ママは、顔を手で押さえながら涙ぐんだ。