幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「ねぇ、優君??」



「ん??」



キスの合い間に、あたしは優君を見つめながら問いかけた。



「優君ママから聞いたよ、手術のこと」



あたしの言葉に一気に表情を曇らせる優君。



「ったく……おしゃべりなんだよな……」



「受けるの?? 手術」



「どうかなあ?? 母さんは大げさなんだよ。いちいち信用しなくていいから。たいしたことじゃないからさ」



あたしの後ろからしっかり回された優君の腕。



その手首には、少しだけ色あせたミサンガが今もついている。



それはあたしの手首にも、しっかりとついている。