幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「月ちゃん、優星に手術を受けるように言ってくれないかしら??」



あたしに頼む優君ママの目は、薄っすらと涙で潤んでいた。



「はい……分かりました」



あたしは、優君の病状が悪化していることに、



全然気づかずにいたってことだよね。



彼女なのに……こんなにいつもそばにいるのに。



あたしは優君の何を見てきたのだろう。



「優星ね、月ちゃんのそばにいれたらそれでいいって言うのよ。手術することになったら、月ちゃんに寂しい思いをさせちゃうから嫌だとも言い出して……」



これで、もし優君がいなくなってしまったら……なんて考えたくない。



生きているからこそ、一緒にいられるんだから。