幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

今ではすっかり仲良くなった優君ママとあたし。



「これは相談でもあり、月ちゃんにお願いでもあるんだけど」



いつもとは違う優君ママの声のトーンに、



これが大事な話であることはすぐに感じた。



「優星ね、担当医の先生に、近いうちにもう1度手術を受けるように言われているの」



「手術って……前にも受けているじゃないですか……」



「それがね……手術をしないと……もう……長くは持たないかもしれないんですって……」



必死に言葉を続ける優君ママの声は微かに震えていた。



「持たないって……?? それってっ」



“持たない”その意味を考えるだけで泣きたくなった。



「そう……そんな最悪な状況を避けるためにも、少しでも早く手術を受けなきゃいけないの。でも手術を受けたら、学校へはまたしばらく行けなくなるでしょ?? 優星ったら、それを気にして、受けたくないって言ってるのよ」



手術を受けて、成功したとしても、早くて1ヶ月、



もし、長くなったら少なくても3ヶ月以上は入院することになる。