幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「先生には報告したほうがいいよね??」



ミナトの言葉に、あたしは首を大きく横に振った。



「いえ……それはいいです」



学校側に知れたら、間違いなく彩夏ちゃんは退学になる。



「でも、このままってわけにはいかないよ。こんなヒドイことをされたんだから。必要なら俺からも先生に説明するよ」



「大丈夫です。あたし、もう1度、彩夏ちゃんと話してみます。それと彼氏にも……」



「月魅ちゃんがそれでいいなら……」



心配したミナト先輩は、自転車置き場まで一緒にいてくれた。



「何かあったら、いつでも言って。俺はかまわないからさ」



手を振ってあたしを見送るミナト。