幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「ありがとうございましたっ……」



乱れた胸元をなおし終えて、ミナトにジャケットを手渡した。



「でも、どうしてこんなことに?? さっきのあの男、月魅ちゃん、知ってるの??」



「知らないです……」



ミナトはサッカー部のキャプテン。



そのマネージャーの彩夏ちゃん。



「そっか……じゃあ、なんでここに??」



「……彩夏ちゃんに呼ばれたんです」



言っていいのか迷ったけど、



助けてくれたミナトにはちゃんと説明したほうがいい気がした。



「彩夏って……うちのマネージャーの??」



頷いたあたしを申し訳なさそうに見るミナト。



「……ごめん……うちの部員がとんでもないことを……」



「でも、ミナト先輩がいなかったら……あたし。本当にありがとうございました」