幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「……優君??」



まだはっきりと意識が戻っていないあたしを、



心配そうに見ていたのは、



「……ごめん、彼氏じゃないよ」



「ミナト先輩……??」



優君ではなくて、ミナト先輩だった。



横たわったままのあたしの足元を見ると、



めくりあげられていたあたしのスカートの上には、



ミナト先輩の制服のジャケットがかけられていた。



「あ、あたしっ……さっき……」



慌てて起き上がると、



ミナト先輩がしっかりと支えながら起こしてくれた。