冬休みも終わり、3学期になって、



「大東君、もう大丈夫なの??」



登校してきた優君に、クラスの女の子が声をかける。



「うん」



せっかく心配してくれてるのに、相変わらず言葉少なげな優君。



学校での優君は変わらずにこんな感じ。



体調もいいみたいで、休むことなく学校に通っていた。



「あ、月ちゃんっ♪ おはよう」



こうして見ると、表情もクールな感じで、



見た目のかっこよさに見とれてしまいそうになるけど、



あたしとふたりになると全然違う。



よくしゃべるし、よく笑う。



「だって、別にどうでもいいことに愛想なんてふりまいても意味ないじゃん。月ちゃんと一緒にいる時は別だから」



当たり前のようにそう言ってくれるのが嬉しかったりするけどね。