こうして優君と、肩を並べて一緒にいると思う。



この何気ないことが幸せだったりするってこと。



それを優君も実感してくれてるといいな。



お互いに目を合わせて、何も言わなくても、



気持ちは伝わるってことを、あたしに優君は教えてくれた。



この幸せな気持ちがあるから、



人は“人を好きになる”のかもしれないよね。



あたしの視線を感じたのか、



「……どうしたの、月ちゃん??」



不思議そうな表情であたしを見る優君。



あたしは、そのまま優君を見つめながら、



「なんでもないよ♪」



と、小さく首を振った。