今の優君ママに見られてたのかなっ??



「はい……彩城月魅です」



そう思うと照れくさくて、恥ずかしさのあまり、



真っ直ぐに優君ママを見ることも出来ない。



「突然お伺いしてしまってすいませんっ……」



「月ちゃんママに聞いていたのよ。そろそろ来てくれるかもって思ってたから」



「あ、あの……あたし、優君に会いたくて……それで、その」



そんなあたしと優君ママを見て、



「母さん、あのさぁ」



優君がクスッと笑いながら言った。



「分かんないのかな?? 超ジャマなんだけど!! 月ちゃんが困ってるだろ?? 空気読めって」



「え、あら……そっか……せっかくのふたりの時間だったってわけね♪」



「そういうこと!! だから席外してくれる??」



優君の言葉にあたしはすぐに首を振った。



「いいんです。あたしも連絡もせずに来てしまいましたし、優君ママにお会い出来て嬉しいですから」



「月ちゃん……、あなたは大きくなってもいい子なのね。優星にはもったいないくらいよ」



と、優君ママはニッコリとあたしに微笑んだ。