どれくらいキスをしていたんだろう……。



時間を忘れるこの感覚。



優君の唇が、あたしから離れたかと思ったら、



「月ちゃん、俺と付き合ってほしい……」



はっきりと優君の声が聞こえた。



ずっと待っていた優君からの言葉。



「うんっ……」



嬉しくて、今度はあたしから優君に抱き着いた。



「俺の彼女になってくれる?」



優君の綺麗な唇があたしに近づいて、



またキスしそうな距離になっていく。



ゆっくりと目を閉じようかと思った瞬間、



「あらっ、もしかして月ちゃん??」



後ろから優君ママの声がして、



思わず慌てたあたしは、優君からパッと離れた。