幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

電車とバスを乗り継いで、たどり着いたのは大きな病院。



緊急時の対応も受け入れている病院で、



頻繁にサイレンを鳴らした救急車が出入りしている。



広いエントランスから中に入ると、病院独特の薬品の匂いがした。



受付で聞くと、優君の病室はすぐに分かった。



いくつかの棟に分かれている大きな病院。



教えてもらった病室の番号を案内を見ながら探していく。



優君は、やっぱりここに入院しているんだ。



ママに聞いてたけど、心のどこかで信じてはいない自分がいた。



持ってきた花束を握りしめながら、ゆっくりと廊下を進んでいった。