幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

水族館を見終える頃には、すっかり空は夕焼けが広がっていた。



「楽しかったぁ。クラゲも見れたし、大満足」



歩きながら駅へ向かう帰り道。



「よかった。俺も久々に月ちゃんの笑顔見れたし……」



繋いだあたしの手をギュっと握ってくれる優君。



「笑顔? あたし、そんなに最近笑ってなかったかな??」



「うん。俺のせいで色々言われてるだろ?? マジで悪いと思ってる。ごめん」



「大丈夫……気にしないで。優君のこと、いつまでも気づかなかったのはあたしだし」



あれから、優君たち家族は、お父さんの転勤で何度も引っ越しを繰り返していた。



いつからか、そんな生活に疲れて、優君のママは優君を連れて家を出ることを決めた。



だから“早川優星”じゃなくて“大東優星”だったんだ。



きっと大変なこともいっぱいあったんだろうけど、



“今でも父さんとは連絡はとってるよ”



そう教えてくれた優君。