幼なじみな彼☆ふたりのHappy Birthday

「そうかもしれないね」



無邪気な子供の頃のあたしたち。



“ねぇ、見て見て、優君。あの二匹のお魚さん、とっても仲良しだよ。ほらっ、さっきからずっとチューしてるもん”



“本当だね。じゃあ、あの綺麗なオレンジのお魚さんが月ちゃんで、青いお魚さんが僕だね”



“うん。じゃあ、お魚さんたちみたいに、チューしよう♪”



触れるか触れないかの可愛いキスをしたあたしたち。



それを見ていたママたちには大うけだったっけ。



「俺らの気持ちもあの頃と変わらなければいいのにな……」



ひとり言なのか、あたしに言ったのか、どっちなんだろう。



あたしが答えようか迷っている間に、



「そうだ。月ちゃん、クラゲが好きだったよね。クラゲ見に行こうっ!!」



あたしの手を引っ張るように、その場をあとにした大東君。



はっきりとは言わないけど、あたしには伝わる。



きっと優君には不安な気持ちがある。



その不安はあたしの気持ちが、まだはっきりとは見えてないから??



だからなのかな??



あたしたちは、まだ“彼氏と彼女”ではないんだ。